GARCIA CHEESE & GARCIA BREWINGの始まり

 『GARCIA CHEESE』と『GARCIA BREWING』は、ジャンとフレディのガルシア兄弟で静岡市清水区を拠点に始めました。
2人の出身は、南米ペルーのリマ!
 リマで問屋を営む家族の元で育った二人は家業や家の手伝いを進んでする仲良し兄弟でした。ただ、1970年代以降、1990年代になってもペルーの経済は安定しておらず、雇用状態もかなり悪化していました。そんな中、大学を卒業しても中々良い仕事が無く、将来を見通せない状況が続きます。
 そこで、ジャン夫婦二人で日本に出稼ぎにやってきます。資金を貯めて、ペルーで家業をしようと考えたからです。1998年の事でした。そして2004年に兄たちを追ってフレディも来日します。そこからは自動車工場や水産工場などで働き、コツコツ資金を貯める生活が続きました。

チーズ工房の設立

【GARCIA CHEESE】
2人はもともと料理が好き。リマでは家庭料理の手伝いを良くしました。もちろんチーズの作り方も知っていました。
日本に来てから友人たちの為にチーズを作る事がありました。
仲間たちには大好評。南米で人気のあるケソフレスコ(フレッシュチーズ)です。もともとは資金ができるまで何とか頑張って工場勤務を続け、いずれかは独立して事業をしたいと考えていた二人は、ここで決断します。
「ペルーで事業をするよりも、日本でできることをしよう!」そう決意したものの、ここから大変な苦労の連続でした。
まずは、工房の場所探し、資金繰り、外国人には不動産の賃貸や融資が難しく、やっと見つけた場所でようやく工房作りを始めます。機材は自分達で手作りしたり工夫を重ね、代用できるものを安く手に入れることで何とか作るしかありませんでした。
次は原料の牛乳です。あちこちに出かけて牛乳を卸してもらう交渉をしますが、なかなか良い返事がもらえませんでしたが、あきらめることなく紹介や伝手があればどこへでも出かけ、訪問を続けてついに朝霧高原で理想的な牛乳を分けてくれる牧場を見つけました。
 そして2011年、JF食品を設立、これが二人の夢へのスタートでした。
最初は県内の仲間内の中南米人向けのお店へ販売からスタート、その後は静岡市内の小売店や業務店への販売と少しづつ販売範囲を広げていきました。
2016年以降は、チーズプロフェッショナル協会によるJAPAN CHEESE AWARDでも何度も入賞しております。
元々の夢は「ペルーで自分たちの牧場を持つこと」でしたが
現在は「日本で自分たちの牧場を持つこと」が夢です。

ビール工場の設立

【GARCIA BREWING】
2007年に日本で衝撃的な出会いをします。ベアードビールのタップルームでの事でした。
フレディ:「そこで飲んだエールは色も香りも味もとても個性があって、すごくおいしかったんです。自分もトライをしてみたい!と将来の道が見えた気がしました」
 まずはビールについて勉強をしようと研修先を探しましたが、見つかりませんでした。それならと資金を貯め、2010年にははペルーに戻り、ブルワリーで研修をしビール造りを学びました。その後、日本に戻ってからも工場や大工、鳶などの仕事をしながら、資金を貯め、少しづつ醸造用の機器を買いそろえていきます。最初にタンクを買ったのは2013年、それからもコツコツと機器を買い足しながら、醸造免許取得へ準備を進めていきました。

 そうしながらも、2016年には静岡市内にビアバーをオープン。そのお店、「FIESTA GARCIA」はチーズやペルー料理、ビールを出す人気のお店になっていきます。
 そして2019年、ついに発泡酒製造免許を取得、チーズ工房に隣接した小さなブルワリーで初仕込みができました。
最初にクラフトビールを作りたいと思った時から既に12年が過ぎていました。
フレディ:「いつか必ずかなうと信じてた」。12年越しに夢を実現にしました。
 現在では、新工場も建設し設備を増設することができ、さらに歩みを進めていきます!

ストーリは終わりではありません

私たちの、ストーリーは始まったばかりです。
今後とも宜しくお願いします。

GARCIA CHEESE
GARCIABREWING スタッフ一同